スチールの考え方とやり方 リスチールの考え方とやり方

スチールの考え方とやり方 リスチールの考え方とやり方

スチールの考え方とやり方 リスチールの考え方とやり方

ポーカーにおいて、自分のハンドにド正直に戦ってるだけだと運が良くないとチップが減っていきます。

 

特にゲームが進行するごとにブラインドが上昇するトーナメントではブラインドによるチップの目減りは死活問題です。

 

そこで必要なのがブラインドスチールです。

 

この記事ではスチールとリスチールの考え方ややり方を解説します。

スチールの考え方とやり方

スチールの考え方

スチールというのはハンドの強さに関係なくプリフロップでレイズしてSBとBBをフォールドさせ、ブラインドを奪うというポーカーのテクニックのことです。

 

要するにスモールブラインドとビッグブラインドがテーブルに置いてるチップをもらうために行うブラフです。

 

トーナメントポーカーではゲームが進行するごとにブラインドが上がり、中盤以降になると1回ブラインドスチールを成功させるだけでスタックが10%以上増えることもあります。

 

なのでブラインドスチールができるとトーナメントの中盤以降に一定以上のチップを維持することが容易になります。

 

トーナメント中盤以降はブラインドが非常に大きくなっているため、1回ゲームに普通に参加するだけでも大量のチップを必要とします。

 

チップがなければまともに戦えなくなるため、ブラインドスチールを成功させてチップ量を維持、または増やすことが非常に重要なのです。

 

スチールのやり方

スチールのやり方自体は簡単です。

 

自分がボタンまたはボタンに近いレイトポジションにいるときに全員がフォールドで回ってきたときがスチールのチャンスです。

 

自分のハンドが72だろうが92だろうが関係なく3BB(BB額の3倍)にレイズします。

 

これでSBとBBが2人ともフォールドしてくれればスチール成功です。

 

もし仮にコールされてしまった場合はスチール失敗ですが、まだ諦めるのは早いです。

 

SB、BBはすでにチップを出してる分オッズがいいため、あまり強くないハンドでコールしてくることが多いです。

 

なのでフロップを見ていけると判断したらコンティニュエーションベットを打ちます。
これで降りてくれた場合もスチール成功です。

 

ここでもコールされちゃった場合は諦めましょう。
スチール失敗です。

 

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スチールしやすい相手としにくい相手

スチールの成功のしやすさはSB、BBのプレイヤーのプレイスタイルに大きく依存します。
スチールしやすい相手としにくい相手のタイプを解説します。

 

スチールしやすい相手

  • タイト
  • プリフロップでのフォールドが多い
  • チップ量が中くらい

 

スチールがもっとも成功しやすいのは相手がタイトプレイヤーのときです。
彼らは強いハンドしかプレイしないのでスチールされたときにたまたま強いハンドを持っていたりしなければフォールドしてくれます。

 

特にプリフロップ参加率(プリフロップでゲームに参加する割合)が低いかどうかをチェックするといいです。

 

また、チップ量が中くらいの人もトーナメント中盤で慎重になる傾向があるため、スチールしやすいです。

 

スチールしにくい相手

  • ルース
  • BBでのプリフロップ参加率が高い
  • チップ量が多い
  • チップ量が少ない

 

逆にスチールしにくいのはルースなプレイヤーです。

 

人によってはBBをほとんど降りません。
こんな人相手にスチールしてはいけません。

 

BBでのプリフロップ参加率が100%の人相手にスチールしたら100%失敗しますから。

 

100%ではなくても、BBで多くのハンドをプレイするプレイヤーは特に上級者に多いです。
BBはオッズがいいため、上級者は弱いハンドでもコールするんです。

 

オッズコールする上級者のほとんどはハンドリーディングもうまく、こちらのフロップでのコンティニュエーションベットもお見通しでコールしてきたりブラフでレイズしてきたりするので非常にやっかいです。

 

こういう相手には無理してスチールしない方がいいです。

 

また、チップ量の多い相手は遊ぶ余裕があるため、弱いハンドでもコールしてくることが多く、スチールしにくいです。

 

逆にチップが少ない相手はスチールしようとするとオールインしてくる可能性が高いのでこちらもスチールしない方がいいです。

 

ただし、スチールは成功率が52%あれば期待値がプラスになるプレイと言われてるので50%以上成功しそうだと思ったらガンガンやった方がいいです。

 

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スチールしにくい相手からスチールする方法

現実にプレイしてると、スチールしにくい状況ってすごく多いです。
教科書通りには行かないもんなんですよね。

 

そういうときにもできる裏技があります。

 

1. オールインスチールする

1つはスチールするときに3BBのレイズではなく、オールインしてしまう方法です。

 

運が悪くなければこれでかなりの確率でスチールできます。
でも運が悪いと泣くことになります。

 

ちなみに私はこの方法でオールインしたらAAに当たったことが2回、AQに当たったことが1回あります。

 

全部普通に撃沈しました。

 

ってことでリスクは大きい方法なんですがトーナメントではチップが少ないとじり貧でどうしようもないのでこれをやるしかない状況に追い込まれることが多々あります。

 

実際この方法でゲームの中盤に何度もオールインしてチップを増やしてる人は結構みかけます。

 

2. フロップオールインでスチールする

2つ目の方法はプリフロップでは普通に3BBレイズをし、コールされたらフロップでオールインする方法です。

 

このプレイはたまにやってる人見かけます。

 

成功すればプリフロップで最初からオールインするよりもワンコール入ってる分もらえるチップが増えておいしいです。

 

でもリスクはプリフロップオールインよりも全然大きいです。
なぜなら、ワンペア以上当たった相手にコールされる可能性があるからです。

 

またこの方法はある程度自分のチップ量がある状況でやらないと失敗します。

 

こんな見え見えのオールインではブラフってバレバレなんでワンペアにコールされるからです。

 

でも自分のチップ量が相手より多ければほとんどの相手を降ろせます。
相手もブラフってわかっててもトーナメント生命がかかってるとコールしにくいからです。

 

なのでフロップオールインブラフをやるなら自分よりチップ量の少ない相手をターゲットにしましょう。

 

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リスチールの考え方とやり方

リスチールというのはスチールしようとしてきた相手から逆にスチールすることです。
スチールに対する反撃ですね。

 

もっとわかりやすく言うと自分がSBやBBにいるときにボタンが3BBレイズしてきてそれが絶対スチールだと思ったらハンド関係なく8~10BBくらいにリレイズして降ろすテクニックです。

 

これは結構高等テクニックなので初心者には少し早いかもしれません。

 

ちなみに初心者が多いトーナメントではそもそもスチールする人も少なかったりするので使いどころがないこともあります。

 

でも中級者以上同士がトーナメントポーカーやると中盤で100%スチール合戦が始まるのでその対策として覚えておくと役に立ちます。

 

リスチールは本当に高等テクニックで、中級者くらいでも使う人があまりいません。
だからリレイズするとかなりの確率で相手はあなたがJJ+を持ってると信じて降りてくれます。

 

ただし、リスチールもスチール同様、リスチールしやすい相手としにくい相手がいます。

 

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リスチールしやすい相手としにくい相手

リスチールしやすい相手

  • 中級者

 

リスチールをもっともしやすい相手は中級者です。

 

なぜかというと中級者はプリフロップでリレイズする意味 = めちゃめちゃ強いハンドであることがわかっていて、かつ弱いハンドで強いハンドに勝つほどのスキルはないからです。

 

だからプリフロップでのリレイズに対して簡単に降りてくれます。

 

ちなみにポーカープレイヤーの60%が中級者で初心者と上級者が20%ずつくらいで分布してるのが日本のアミューズメントカジノのレベル感です。

 

なので基本はみんな中級者だと思ってプレイするのが正解です。

 

つまり基本的にはリスチールしまくっちゃっていいです。

 

リスチールは成功率58%あれば利益が出るプレイですが、中級者、初心者、上級者の比率が上記の平均的ものなら成功率は6割超えると思うのでガンガンやっていいです。

 

もちろんやりすぎると何やってるかいつかは気づかれますが、気づかれたときに本物の強いハンドでリレイズすれば相手を翻弄できますから。

 

リスチールしにくい相手

  • 初心者
  • コーリングステーション
  • 上級者

 

残念ながらリスチールがしにくい相手も結構います。

 

初心者はプリフロップでリレイズの意味がわかってない人が多く、何も考えずにコールしてきます。
初心者にリスチールすると失敗する確率が高いのでリスチールしてはいけません。

 

ただ初心者は初心者でも慎重なタイプの人にはいけます。

 

また、コーリングステーションと呼ばれる、コールが大好きな人にもリスチールしてはいけません。
彼らはコールが大好きなのでレイズされても喜んでコールしてきてしまいます。

 

最後に上級者。

 

上級者の場合はプリフロップでリレイズの意味はよくわかってますし、あなたが頻繁にリスチールしてない限りあなたのレイズを信じてくれるでしょう。

 

それでも上級者はコールしてくることがあります。

 

それはオッズがいいことに加え、あなたのことを格下だからポストフロップ(フロップ以降)の勝負で勝てる見込みがあると踏んで勝負しにきてるのです。

 

つまり舐められてるわけですね^^;

 

彼らはハンドリーディングが上手いのでこちらがフロップ外したとみるやブラフでポット奪いにきます。

 

リレイズの意味がわかってコールしてくる上級者ほどやっかいな相手はいません。

 

ってことで初心者と上級者とコーリングステーションにはリスチールしない方がいいです。

 

ただし初心者のうちは中級者と上級者の見分けがつかないと思います。
これは自分が中級者になって初めてわかることなので最初はわからなくてしょうがないです。

 

逆にリスチールに成功しやすいかどうかで中級者か上級者かを見抜く目安にもなりますので、とりあえずリスチールやってみて失敗しながら学ぶといいでしょう。

まとめ

  • スチールというのはハンドの強さ関係なくプリフロップでレイズしてブラインドを奪うテクニックのこと
  • スチールはトーナメントポーカーでチップ量を維持&増やすために非常に大事
  • スチールはしやすい相手としにくい相手がいるので相手を選んでやるべき
  • スチールがどうしてもできないときはオールインという裏技を使う
  • リスチールはスチールしようとしてきた人相手にレイズして反撃し、逆にチップを奪うこと
  • リスチールはスチールと比べてやる人が少ないので信じてもらいやすく、成功率は高いが、こちらもやる相手を選ぶべき

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